リーニア(LINHA)のバッグにプライヤーホルダーが付いていない理由

こんばんは!高橋です。

皆さんお元気ですか!いやー、ブログを書くのも久しぶりです。

最近は大阪・名古屋と連続でフィッシングショーでしたのでバタバタしていました。

各イベントで弊社ブースにお立ち寄りくださった皆様、本当にありがとうございました。

次回は3月20・21で九州の西日本釣り博です。

九州でのイベントは初めてなので今から楽しみ!皆さんよろしくお願いします。

私はイベントに絡めて2日ほどお取扱店様にご挨拶回りを予定しています。

それと、プライベートでは何年ぶりかで父の墓参りをしようと思っています。

 

さて、今回はイベントなどで度々ご質問(ご指摘?)をいただく

「なんでプライヤーホルダーくらいデフォルトで付けないの?」

についてご説明します。

 

 

「MSB-03 グルーパー」リーニアのバッグにプライヤーホルダーを付けない事には、小さなコダワリがあるのです。

リーニアのバッグ全てに「デフォルトでプライヤーホルダーが付いていない理由」

それは、コスト削減の為に付けないのではなく、実はコダワリがあって別売りにしているのです。

一般的に釣り具店で販売されている、いわゆる釣り用バッグの殆どに簡易的なプライヤーホルダーが付いている事は私も把握していますし、デフォルトで付ける事は簡単であり、もっと言うと簡易プライヤーホルダーを付けても原価は変わりません。

なので当然ですが売価も変わりません。

簡易ホルダーは50mmのウェービングテープをV字型に縫製して、25mmテープでマジックテープ留めするだけの簡単な作りです。

リーニアのバッグには、バータックという複雑な補強ステッチを本体、ベルトの負荷が掛かる部分全てに入れて、

モールシステム用のテープも大量に使っていますので、簡易的なホルダーの縫製が増えた程度ではコストに影響しないのです。

仮に影響したとしても十分に吸収できる許容範囲です。

 

それなのに付けないのには何点か理由があります。

①ホルダーの位置が限定されてしまうと違うシチュエーションでは邪魔になってしまう

②左利きの人には使いにくい(簡易ホルダーはバッグの右側面に付いている事が多い為)

③ホルダーを決まった場所に付けると自由度が著しく下がってしまう

④タウンユースした時にカッコ悪い(笑)

 

リーニアのバッグはプライヤーの位置を前後左右関係なく好きな場所に付ける事が出来るようにしています

①ホルダーの位置が限定されてしまうと違うシチュエーションでは邪魔になってしまう~

例えばウエストバッグの右側面にホルダーが有った場合、バッグをウエストに着けた状態では良くても、斜め掛けした途端にプライヤーを取り難くなってしまいます。

 

~②左利きの人には使いにくい(簡易ホルダーはバッグの右側面に付いている事が多い為)~

通常、設計する際には人口の多い方を優先しますので、当然ですが右利きの人が使い易いように右側面にホルダーを付けて生産します。

本当は少数でも左右反対の物を作れば良いのですが、相当な在庫リスクになりますので、メーカーも販売店様も嫌がります。

中には左右両方にホルダーを付けるという一見親切設計?な物も有りますが、確実に片側の機能は死んでしまいます。。

 

~③ホルダーを決まった場所に付けると自由度が著しく下がってしまう~

①の補足になるのかもしれませんが、例えば(右側にホルダーではなく大きめのポケットが欲しいな)と思っても、ホルダーがあるので設計上の制限が出来てしまい、小さいポケットしか付ける事が出来ない。その為、よく使用する小型ケースが2個あった場合、1個は側面ポケットに、もう1個はバッグ本体に収納しなくてはいけない為、取り出し難い。

 

~④タウンユースした時にカッコ悪い~

これは実用上では、あまり大した問題ではないのですが、タウンユースする時にあのホルダーの形状が浮いてしまい、

個人的にはあまり好きではありません(笑)

 

主に以上の点から、リーニアではプライヤーを「自由に、自分にとって最適な場所にホールド出来る事」を最優先して考えて、

敢えてプライヤーホルダーを付けない状態で販売しています。

 

プライヤーホルダーの位置に限らず、あまりに使用状況を限定し過ぎる事で、却って使い難いものになると思うのです。

ガラパゴス化と云うのでしょうか。Aさんには最適でも、Bさんには最悪という。。。

 

リーニアのバッグでは、極力使用状況を限定しないで、ユーザー様の好みでカスタムできる事を大切にしています。

バッグ本体はシンプルで最低限の物だけを付ける、その代わりベースとなる機能と本体の強度は十分確保する。

これが基本思想です。

 

必要な物を、最適な位置に取り付ける事が出来るのが、リーニアの最大の特徴です。

いわゆる「軍モノ」と言われるバッグでも、リーニアのバッグ程にはモールテープやDカンは付いていません。

大きなバックパックなら別ですが、中型のウエストバッグやショルダーバッグの場合、

多くて2箇所、中には全くモールテープが付いていない物もあります。

しかし、リーニアはあくまで釣りに特化したバッグです。軍用でも、登山用でもありません。

釣りに必ず必要な物(プライヤー、マグライト、小物ケース、ランディングネット、フィッシュグリップetc~)

を極力ストレス無く取り付ける事が出来るようにモールテープを各所に配置しています。

 

リーニアのバッグは、最適な場所にオプションパーツを取り付けれるようにする為、

実は見た目よりもずっと、手間とコストが掛かっているバッグなのです(笑)

 

この文章で少しでもご理解いただければ嬉しいですね!

 

そろそろ春なので、次回は釣行ネタを投稿したいと思います。

何気に初フィッシュをまだ釣っていません。。。(涙

 

それでは、また!