新型BACKPACK”THE TITAN"のお話(前編)

こんにちは!いやー久しぶりのブログ更新です。

 

今回は新型バックパック″THE TITAN”を発売開始いたしましたので、製作秘話や拘り等をご紹介していこうと思っています。

長文&複数回に分けてなので、興味のある方だけご一読ください!

 

実はLINHA(リーニア)としてのバックパック製作は今回で2度目になります。

1回目の製作は2012年(なんと今から8年も前なのです…)ブランド立ち上げ時のラインナップに存在していました。

 

荷室を上下に区切る事が出来て、小さめの荷物なら底から取り出せるように底にファスナーポケットが付いているバックパックでした。

(下の画像のバックパックです)

当時確か¥12,000程度の売価だったように記憶しております。

BLACKとCAMOを100pcsづつ限定製作したもので、なかなか好評で割と直ぐに完売いたしました。

再販リクエストがとても多かったのですが、為替や工賃の関係で同じ販売価格を維持する事が難しく廃盤になっておりました。

また当時は、個人的に陸っぱりでバックパックを使う習慣が無かった事もあり、新たなバックパックの開発に注力する機会が無いまま時が過ぎていきました(ちょっとお休みが長すぎましたが…笑)

 

そうこうしている内に、ふと気付くといつの間にか、友人達が有名ブランドのバックパックで釣りをするようになっていました。アー〇〇〇クスやマ〇ート、ミス〇〇〇ランチ等の有名ブランドのバックパックです。

そこで私も興味本位で初代のバックパックを引っ張り出してきて、陸っぱりで使用してみました。

 

そうすると、ウエストバックやワンショルダーに比べて、圧倒的に身体、特に肩に掛かる負担が少ないのです!

(あーこれは楽だわ!バックパックで釣りしたら身体が全然疲れないじゃん!これからバックパックだな!)

 

という事でバックパックを使い始めたのですが、リグ交換の度に一々バックパックを身体の前に廻したり、地面に降ろす動作が煩わしくて、「前向いたままリグ交換出来るバックパックが欲しいな」という事で、2年前に開発をスタートさせました。

左が新作”THE TITAN”巨人という意味です。右が初代のバックパック(名無し)


前を向いたままでもカバンの中身を取り出して、無理なくリグ交換が可能です。

カバンを地面に置いた状態でも荷物が取り出し易く、蓋部分は作業台として機能します。カバンを基地として使う事が可能です。

ロッドホルダーが付いており、カバンを背負った状態でも、地面に置いた状態でも最適な位置でロッドを保持する事が可能です。



バックパックを製作するに当たり、自分が欲しい機能を何点かピックアップしてみました。

①前を向いて立ったままでも、リグ交換が出来る事(必須条件)

②地面に置いて釣りをする際に、基地のような役割が出来る事

③ロッドホルダーを付けれる事(ロッドを立て掛ける事が出来れば最高!)

④頻繁に取り出すものと、そうじゃない物を別けて収納出来る事(中で荷物がぐちゃぐちゃにならないように)

⑤スタイリッシュである事(これ大事‼)

以上の点をクリアするべく開発をスタートしましたが、①と②をクリアする事が非常に難しかったです。

 

立ったままでリグ交換が出来るバッグにする為には、本体側面から横方向に取り出せるようにする必要が有るのですが、そうすると、地面に置いた状態で荷物を取り出す際に、不具合が出てしまいます。カバン自体も横倒しにしないと荷物の取り出しが困難なので、ロッドホルダーの向きも定まりません…

この壁にぶつかったまま良い案が浮かばずに、日々の業務で時間を奪われてしまい…結局開発は一旦保留になってしまいました。

 

その後、友人から何度も「ねえ、バックパックまだ? 時間掛かり過ぎじゃない」と何度も言われ…

「もうちょっと待って、今検討中!」と何度も言い訳をして時間だけが過ぎていきました(苦笑)

 

でも今年、そうです、コロナウイルスの発生で営業回りや海外出張、その他の作業が全く出来ないという状況になったので、じっくり企画を練り直す時間が出来た訳です!

何しろ、日本だけじゃなく、世界中の交流がほぼ無くなるという事態でしたので、開発時間はたっぷり有りました。

 

という事で、話は続きますが、長くなりましたので後編はまた次回のブログで!