こんにちは。間もなく発売になるLANDINGNET HOLDERについてお話しします。
ネットホルダーを作ることになったのは、ふと見ていたSNSで弊社ベルトがヘチ釣り師の間で沢山使われていることに気付きました。使い方を見てみるとベルトに餌箱やネットホルダー、ポーチ等のアイテムを付け自分仕様にしてカスタムして使用していました。
大半の方はベルトに小物入れ、ネットホルダー、エサ箱+αの構成。
小物入れとして弊社のATTACHMENT POUCH MやLIGHT POCHを使って下さっている方も多くいらっしゃいました。
しかし重要なアイテムであるネットホルダーは商品としてあまり無く、選択肢が無いことに気づきました。
大きく分けてネットホルダーは3パターンに分かれていることに気づきました。レザー製品の物、樹脂製の製品、ホルダーを使っていなくベルトに直接かけている。
- レザー製・・・当たり前ですが値段が高く、革なので水辺で使うのにとても気を使いそうです。
- 樹脂製(ハードタイプ)・・・角度を垂直に取り付けるので出し入れが大変です。一部加工し角度を変えて使われている方もいました。
- 直接ベルト等に装着・・・装着感が悪くブラブラしてしまいます。僕もシーバスやアジングでタモを持つ時これでした。毎回に落して拾っていました。
これは他にない当社の強みを生かしたナイロンのホルダーを作るべきでは?と思い制作を試みることになりました。
制作にあたって弊社商品を使っていただいていてSNSでアップしている野々宮さん(くろこうさん)にアドバイスを求めることになりました。
野々宮さんは関西でへち釣りをしていて沢山SNSで発信している方です。
野々宮さんSNS紹介
野々宮さんもレザー製の物を使っていて、雨の日等に使うのに気を遣う為との事でナイロン製の製品を是非作って欲しいとの事でした。
そこでホルダーに求めるものは?
入れるタモのサイズを調べました。一般的に5m~6mのシャフト(一部7m)を使われているようでした。このシャフトが使用しやすい筒径に設定してあります。抜き差ししやすく、しかも移動時にグラつかない。しかも様々なシャフトを入れられる絶妙な径が求められました。
同様に使用しやすい角度を模索。移動時にも邪魔にならない様に作っています。
剛性にも拘って芯材にも気を使っています。シャフトを入れての移動時にグラつかず、挿入時に変形しないように筒内部には厚いPP板とEVAを入れました。
ここまでは商品としての使い易さですが、弊社が作る商品として重要な頑丈さにもこだわっています。強度面でも撥水性・耐摩耗性・耐引裂性に優れた500d CORDURA NYLON と1000d NYLONを使用しました。気に入った物は何時までも使い続けて頂きたいですから...
上記の点を踏まえ私なりにサンプルを作成して野々宮さんに確認。
仕様書⇒確認⇒仕様書修正⇒確認⇒サンプル作成⇒試用問題点を繰り返しました。
作ったサンプルの代表作を順に並べてみました。どの様に変更していったか主な変更点を書こと思います。
① 大まかな仕様(シャフトの径や角度)をもとにサンプル作成をしました。
剛性に拘りハトメを使用しています。
② ハトメは錆びてしまう恐れがある為、強化縫製に変更。
③ 筒部分が長く使用時に不便だったので短くしました。
④ 差し入れ時の動きに合わせて入れやすいように開口部の形状を変更しました。
より剛性を高める為、筒部を補強。リーシュコードを付ける為のDリングを設置しました。
※毎回サンプルで角度調整と筒径調整を行っていました。
他にもいろいろな調整を経て、やっと完成したのがこちらです。
ラインナップは左刺し用と右刺し用の2タイプ、BLACKとCAMOの2カラーです。
正面
剛性を高める50mmテープとランヤード取付け用のDリング
開口部
タモ入れ時に挿入しやすいように開口部が大きく開いています。
上部
この歪な開口部が挿入時に効果をもたらします。筒部分は剛性を出す為、厚いPP板+EVAを入れてあります。内部生地に高い耐摩耗性を誇る500dコーデュラナイロンを採用しました。
HEAVY ROD BELT装着例
LANDING NET HOLDERはヘチ釣りのタモホルダー入れに的を絞って開発致しました。
同じ用途でネットを携帯するライトソルトやシーバス釣りにも最適です。
いわゆる専用品の使い心地を是非ともお試し頂ければ嬉しく思います。